コンサルティングの悪魔―日本企業を食い荒らす騙しの手口
コンサルティングの悪魔―日本企業を食い荒らす騙しの手口
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徳間書店
外資系コンサルティングファームが人気である。大学生の人気企業ランキングでは、ナショナルブランドのメーカーと肩を並べて上位にランキングされているし、転職市場でも人気が高いという。 コンサルティング業界を目指す人は、本書を読まないほうがいいかもしれない。日本、アメリカ、イギリスの著明なコンサルティングファームで働き、パートナーにまで上りつめた著者が、書名の通りコンサルティングファームの悪魔的な実態とそこで働く人々の悪魔的な所業を暴いてるからだ。コンサルティングファームにとってはほとんど致命的な暴露本といえるのではないだろうか。 まるでジョン・グリシャムの小説のように、コンサルティングファームに対するイメージとはあまりにもかけ離れたエピソードが連続する。しかも、世界的によく知られている企業が実名で出てくるから、書かれていることは真実なのだろう。エピソードの多くは、クライアントの弱みにつけ込んでいかに巧みに金を巻き上げるしくみを作り上げたか、コンサルティングファーム社内での足の引っ張り合い、といったコンサルタントたちの醜い日常である。 副題に「日本企業を食い荒らす騙しの手口」とあるが、騙された企業として登場するのはほとんどが欧米の企業である。本書は、その騙しの手口でいま日本企業が食い荒らされている、という警鐘を鳴らしているのである。(坂井 誠)

